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□債務整理の方法
□ 債務整理
債務整理の方法には、裁判外の手続きとして「任意整理」が、裁判上の手続きとして「自己破産」「個人民事再生」「特定調停」があります。
債務整理の方法を大まかに分けるとすれば、
@ 依頼者が分割返済(原則3年)により、債務を完済できる見込みがあれば「任意整理」
「特定調停」
A 収入は有るが、依頼者が分割返済していくには、債務が多すぎる場合の元金一部カットをする「個人民事再生」
B 債務を返済することが不可能な場合「自己破産」
「任意整理」
認定司法書士が、依頼者に代わり、各債権者と個別に交渉します。利息制限法に基づく再計算をし、返済金額や返済期間を決めます。分割返済の期間中の利息をカットするように交渉します。
「特定調停」
簡易裁判所に特定調停の申立をし、裁判所の調停委員が間に入り、債権者と債務者が交渉をします。任意整理と同じく分割返済の交渉をするものです。
「個人民事再生」
裁判所に個人民事再生の申立をし、一定の金額を原則3年で分割返済する返済計画を裁判所に提出し、残りの債務を免除してもらう手続きです。家を手放すことなく生活再建をする方法も残されています。
「自己破産」
裁判所に破産の申立をし、破産宣告、免責決定を受けると借金が免除されます。依頼者の生活再建の最後の手段ですが、依頼者に家などの財産がある場合は処分する事になります。
□ 方針の決定
各債権者が取引履歴を開示すれば、利息制限法に基づく再計算により残債務総額が把握できできます。
この残債務総額を3年(36ヶ月)で返済することが出来るかが任意整理をできるかの基準となります。
@ 1ヵ月に返済できる金額 = 1ヵ月の収入 − 生活費
A 1ヵ月に返済する債務額 = 残債務総額 ÷ 36ヶ月
@返済できる金額が Aより多ければ 任意整理や特定調停をすることが出来る一応の目安となります。
どの方法で債務整理をしていくかは、残債務総額の他に依頼者の収入額や職業、生活状況、家族構成、また、財産、親族の援助、保証人の有無などさまざまな事情を考慮して決定します。
36ヶ月(原則3年)を分割弁済していくのは、かなり大変なことです。人生の先に何があるか分かりません。
そこで、ぎりぎりの計画で返済していくのではなく、少し余裕のある返済計画にするのが良いと考えています。
そこで、任意整理できる場合でも、元金を一部カットできる個人民事再生ができないかも検討します。
ただ、最終の決定は依頼者との話合いによることになります。
□ 生活の立て直し
債務整理の真の目的は生活の再建です。
債務整理をすることで請求や取立が止み、借金問題が解決しても、それで生活が再建できたと言えるのでしょうか。
たしかに、多重債務者と成ったのは借金を重ねていったからです。しかし、借金問題は一時解決しただけであることを忘れてはいけません。再び借金をし始めれば何の解決もないのです。
収入以上に生活を広げることはできません。収入から生活費を引いた額しか返済できないのですから、一度、貯金をしてみればいくらも貯まらないことが分かります。
自分の生活を反省して、生活を立て直さない限り、借金問題も真の解決は無いのです。
□ 税金の滞納
多重債務者に多い事例として、国税や都税、市区税を滞納している場合があります。
税金は支払わなくてはなりません。破産の手続でも免責されませんし、民事再生の手続きでも一部カットされません。
滞納している税金額が多いと債務整理の計画に影響を与えることになります。税金の一部免除は、なかなか受けることができません。しかし、交渉により分割返済ができる場合もあります。
□ 保証人(連帯保証人)
「保証人にはなるな、借金の保証人なるのであれば、自分が返すものと思え」とは、一般に言われていることですが、それほど保証人となることは怖いことです。
依頼者から債務整理の委任を受け、債権者に受任通知を出すと依頼者えの取立は止まりますが、保証人が居れば保証人に請求が行きます。
保証人は、破産の手続でも、民事再生の手続きでも、全額をすぐに支払うように請求されます。
保証人に支払の請求が行かないようにするには、保証人が居る借金を除いて、任意整理をするしか有りませんが、それでは返済していけない場合がほとんどです。
保証人になってもらう時は「絶対に迷惑を掛けないから」と言うことが多いようですが、保証人に迷惑をかけなければ債務整理で生活を再建することは出来ないのですから、債務整理に入る前に保証人に事情を説明して謝るしかありません。
本当の謝罪は、債務整理が完了して生活を再建してから、少しづつでも返済していくしかないのです。
もし、保証人に返済の資力がない場合は、保証人も債務整理をすることを検討しなけれがなりません。
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所属司法書士 鶴岡 勝美
簡易裁判所訴訟代理関係業務認定会員
(社)成年後見センター・リーガルサポート会員
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