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2009.8/8〜8/12上の廊下遡行


メンバー 波多野、会員外(田中、在間)、西田(記)

 8月8日 扇沢〜黒部ダム〜奥黒部ヒュッテ〜熊の沢出合

 8月9日 熊の沢出合 停滞

 8月10日 熊の沢出合~奥黒部ヒュッテ 停滞

 8月11日 奥黒部ヒュッテ〜東沢谷出合〜三の沢出合〜東沢谷2000m付近

 8月12日 東沢谷2000m付近〜東沢乗越〜南真砂岳〜湯俣〜葛温泉
 

 梅雨明けが遅くずっと降り続いた雨と、台風の影響で降った雨で水が多く予定を変更して、上の廊下から東沢谷を遡行してきました。

 熊の沢出合で停滞して、水が少なくならないものかと様子をうかがっていますと何組かのパーティが私たちのタープの前を通り過ぎ、追い越してゆきます。山小屋で今シーズンん一番乗りだと聞かされていましたので、波多野さん、田中さんはたいへんにくやしがりましたが、あまりに水が多いので進まず酒を飲み釣りをして魚を焼いて時間をすごしていましたら、1パーティが溺れてヘリで救助され、ビンガを高巻きしていたパーティも撤退してきましたのでわれわれの前には誰もいなくなりました。

 しかし、熊の沢での2回目の夜、大粒の大雨でさらに水が増えたようで、上の廊下はあきらめる事として、東沢谷を遡行することにしました。

 その大雨の夜、増水していないか心配で何度か目を覚まし、とおくでドーン、ドーンと水の中をおおきな岩が転がる音で不安な夜でした。

 ああ、怖い。

 東沢谷の遡行の日はよく晴れて気持ちのよい沢歩きです。三の沢より上流にしかいないときかされていました岩魚ですが、よーく目を凝らし水の中を覗きながら歩いていますと、いたるところで大きな岩魚が、ゆうゆうと群れて泳いでいるのがみえました。ゆっくり釣り上れたらたくさん釣れるのではないでしょうか。

 三の沢を越えて2000m付近でタープを張り、波多野さんが釣りを始めてすぐに

「にしやーん。」

にこにこ顔で、手には大きな岩魚を持って呼んでいます。なんとその岩魚は40センチの岩魚で目は吊り上り、あごは前に出て、顔は黒く鱒のよう。この日、波多野さんは同じようなサイズの岩魚を4匹釣ってきました。このおお岩魚を焼いて、みんなで大笑いをしてたべた夜、空は晴れて流れ星、天の川を見ながらお酒をのんで、忘れられない夜になりました。

 最終日、幕場から30分も歩くと水晶岳、野口五郎岳が、涸沢のようなカールの絶景がひろがり心地よく源頭をつめて行き、真砂岳から湯股、葛温泉まで下山したのですが、稜線ではブルーベリーを手のひらいっぱいに摘んで食べゆっくり歩いていたのが、だんだん速くなり最後は田中さんが先頭で駆け下りる形になり、トレーニングのように走りました。両方の足の裏にまめができ、下山後も痛くて大変。

 いつか上の廊下に再チャレンジします。

 悪くなれば悪くなるほど速くなる波多野さんのように強くなって。