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鹿島槍東尾根


期間   : 09年5月10日(前日発)

メンバー :曽我、岩佐、山田(記録)

行き先  :鹿島槍ヶ岳


  岩佐さん宅(15:40) = 春日井IC = 豊科IC = 大谷原(19:00,1:30) -- 第1岩峰取付(8:10) -- 第2岩峰取付(9:55) --鹿島槍北峰(11:40) -- 大谷原(15:40) = 温泉、食事 = 豊科IC = 春日井IC = 岩佐さん宅(21:00)

 ゴールデンウィークの春合宿(白馬主稜)で今シーズンの雪山は終わりと思っていたら、曽我さんからありがたいお誘いがあり、鹿島槍東尾根に行くことに。最後の締めに盛大に宴会をしましょうと言うことで、岩佐さんが豪華な料理を準備。曽我師匠の車の中で3時間ひたすら飲み食いする。いつもは「まぁまぁだな〜。」しか聞いたことがないが、はじめて「おいしいね。」という評価がおりて、岩佐さんもうれしそうな表情だ。22:00就寝。

 今日は長丁場なので1:30出発。左手の大冷沢の堰堤が見える辺りから右側の稜線に上がる。4月上旬ならこの辺りは雪なのだろうか?雪のかけらもなくひたすら藪こぎ。標高1700m(GPSのデータ)からようやく雪がつながりだす。この時点で4:00。第1岩峰取付き手前のトラバース斜面でハーネス、アイゼン装着。

 第1岩峰(50m 1ピッチ セルフ、中間1箇所、終了点 全てブッシュまたは潅木を利用)。曽我師匠リードで浮石の多い岩場を慎重に登る。2番手は岩佐さんがユマールで登る。最後が自分。終了点に付き、2ピッチ目の準備をしようとしたら、ロープを首にかけコンテで登る。なるほど、ビレイするまでもない場所だ。しばらくすると、また雪の斜面になり、所々出てくる急雪壁も段々怖くなくなってくるから人間って順応性が高いなって思う。

 
第2岩峰(40m 1ピッチ セルフ潅木利用、中間2箇所、終了点 残置ハーケン利用)。曽我師匠リード、2番手岩佐さん、ラスト自分。中間部のチムニー部分が難しく、残置シュリンゲが多数ぶら下がっている。残置に頼らず何とか強引に這いずり上がる。少しあがったところで、ロープをしまう。

今日はのどが渇く。持ってきたテルモスのお湯も残りわずか。雪を入れ、ホットがアイスに早変わり。(あとで分ったことだが、今年一番の暑さだったようだ。)

1時間ほどシュルントや不安定な雪面を歩き、鹿島槍北峰のわずか手前で大休止。頂上は通過しただけだが、儀式のガッチリ握手は忘れない。

 下降路は赤岩尾根か北股本谷かの選択肢があったが、時間的に早いことと、雪は安定しているという判断で北股本谷に。降り口はかなり急な斜面であったが、雪の状態は固すぎず、柔らかすぎず丁度良い状態であった。ここは後ろ向きでダブルアックスで慎重に降りる。(曽我師匠が先頭で、曽我師匠はピッケルのみ) 雪が比較的柔らかかったのでシャフト部を斜面に垂直に刺しながら降りる。雪の硬い部分はピックを刺し込む。リズムがつかめてくると、この単調作業が心地よい。斜面が少し緩やかになれば前向きで降りるが、上部はほとんど後ろ向きで降りる。

 
かなり傾斜の緩くなった斜面で岩陰に入り、ハーネス、アイゼンを外す。とてもゆっくり流れ落ちてくる雪の河があるかと思えば、轟音をうなり上げて崩壊する雪崩もあり、時にはのんびり、時には激しく変化しながら着実に春へ装いを変えているんだなと感じた。

 赤岩尾根取付手前の堰堤で幅50cmくらいのクレバスがあった。落ちたら洒落になりません。身軽な曽我師匠はためらいもなく、ジャンプして飛び越えた。続いて自分。神様仏様曽我様とまでは拝まなかったが、助走をつけて何とかジャンプ。最後に岩佐さん。ちょっと泣きが入ったが、さすが今年一番山に入っている。度胸は天下一品。難なく越えた。雪のない林道を40分ほど歩くと大谷原に到着。長いようであっという間でした。

 今回は誰一人として会わなかったので独占状態でした。決して負け惜しみではなく、この時期の雪山もいけます。入会して一年経ちましたが、よく山に行きました。皆様ありがとうございます。これからも行きます。

鹿島槍ヶ岳GPS軌跡