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八ヶ岳 阿弥陀岳北西稜


【山行期間】         2009年2月13日〜15日
【メンバー】           曽我、辻、岩佐(報告)
【行動記録】         2月13日: 名古屋(19:30)==美濃戸P(23:40)(車中泊)
                        2月14日: 美濃戸P(10:10)==北西稜分岐△(13:15)(テント設営)

2月15日: △(06:00)--小ピーク(07:15, 07:30)--P4終了(09:30)--摩利支天(09:45)--阿弥陀岳山頂(09:50, 10:10)--△(10:55, 11:35)(テント撤収)--美濃戸P(12:40, 12:50)--名古屋(18:10)


【報 告】

年末の合宿で阿弥陀岳北西稜に登るはずだったが、生憎お天気が芳しくなかったために中止となってしまったので、今回はそのリベンジに行ってきた。


2月13日

当初の予定では北西稜と中山尾根を登るはずであったが、13日夜から降りだした雨が翌朝8時半くらいまで止まず、13日は美濃戸の駐車場にて曽我さん号で車中泊となった。

この日は2月だというのに気持ち悪いくらい暖かく、夜10時半くらいに 原村 で気温が8℃だった。美濃戸口で登山計画書を出し、そこから引き続き車で美濃戸に向かうが、林道は日中融けた雪が夜になってツルツルに凍りつき黒光りしていた。美濃戸口からの林道の上り坂を曽我さんが慎重にゆっくりと運転していくが、「ん?この感じ、どこかで経験したような・・・」と思ったら、まるでジェットコースターが出発してゆっくりと高度を上げていく時とそっくり。「ということは・・・。」と不安に思いながら林道の一番高い所に着くと、そこから先は案の定スリル満点の下りが待っていた。凍った路面には雨が流れて林道は信じられないほどよく滑り、曽我さんの運転技術を以ってしても今回ばかりは厳しい!ということで、途中で車を止めて雨の降る中チェーンを装着することに。チェーンをつけてからはグリップも効いて、なんとか無事に美濃戸駐車場に到着することができたが、怖い思いをしてやっとの思いで着いた美濃戸でも相変わらず雨は強く降っており、結局今晩テン場まで行くのは諦めて曽我さんの車で寝ることになった。

2月14日

翌朝一応5時に目覚ましで目が覚めたが、一晩中降り続いた雨はまだ止んでおらず、曽我さんの「寝よう!」の一言で更に3時間半ほどたっぷりと睡眠をとった。8時半に起きて朝食をとっている内に漸く雨が止んだため、スケートリンク化した駐車場で転ばないように気をつけながら準備をし、10時過ぎに駐車場を出発。歩いていると次第に晴れてきて、今朝までの雨がウソのように綺麗な青空が広がった。まるで3月末〜4月の陽気で、薄着でも信じられないくらい汗が噴出してくる。途中で昨晩赤岳鉱泉に泊まったという2人組と挨拶を交わしたが、赤岳鉱泉でも昨晩はザーザー降りで小屋では雨漏りが酷かったとのこと。またどうやら山頂でも雪ではなく雨だったらしい。この時期は一番寒い筈なのに、なんということか。

登山道は凍っていて滑りやすかったが、一部沢のように水が流れている所もあった。山の斜面の雪もすっかり融けてしまって、とても2月中旬とは思えない。

テン場には1時過ぎに到着したが、これからテントを張ると北西稜を登るには時間が足りないということで、今日は諦めてテント内でゆっくりすることになった。辻さんはお天気が良いのでテン場から行者小屋までお散歩に行って写真撮影。曽我さんと私はテントの中で紅茶を飲みながらおしゃべりし、4時少し前に昼食と夕食を兼ねた宴会開始。夕方6時半まで粘ったが、食べるものも食べ、お酒もなくなったので寝ることにする。

2月15日

4時に起床し、朝食をとると北西稜に向けて出発した。美しく輝く月と星を見ながら急な斜面を登っていく内に空が白み始め、樹林帯を抜けるとこれから登る堂々としてカッコイイ北西稜の岩峰が目の前に見えてきた。小ピークに着き、ここからリッジの右側を慎重に登っていき、第1岩壁取り付きに到着。前には我々が出発する30分ほど前に我々のテントを通り過ぎて行った3人組のパーティーが、丁度第1岩璧右側のバンドのトラバースを終えて草付きのフェースを登っていくのが見える。我々の後には2パーティー登ってきているため、早速登攀具を出して準備をする。

1P目、曽我さんがバンドをトラバースしていくが、先行パーティーがてこずっているようなのでその先の草付きのフェース部分を続けて登ることができず15分ほど待つ。しかしまだ時間がかかりそうなので、辻さんと私も取り敢えず草つきフェース手前まで行って1P目終了。2P目は、先行パーティーの2人目がまだ草付きフェースを登っていたため、我々は先ほどトラバースしてきたバンドのすぐ上の壁を登ることになった。草付きのフェースは傾斜も緩やかで階段状になっていて登りやすそうだが、我々が登るバンドのすぐ上の壁は結構難しそうだ。雪あり氷あり草ありの斜面をピッケルを使って一歩一歩慎重に登っていき、リッジに出る。3P目は第2岩壁を左側にトラバースするが、後ろは下まで切れていて結構高度感がある。4P目は核心のピッチ。今回アブミは無しなのでA0で垂壁を登っていき、最後はガバをつかんで一気に稜線に出た。壁を登っていって、最後にこのように思い切って乗っ越して稜線に出るのは何とも気持ちがいい。稜線に出ると摩利支天でロープを片付け、阿弥陀岳山頂に向かった。

雨が上がりの青空に聳える大同心と小同心.
今朝までの雨のせいで、雪が全くついていない。

樹林帯を抜けるとお目当ての大岩峰が現れた。 第1岩壁取り付きから登ってきた稜線を眺める。

阿弥陀岳山頂は風は多少あるものの全く寒くなく、まるで春のような暖かさ。ポカポカのお日様の下で景色を楽しみながらひと息入れた後、中岳沢を下りてテン場に到着。昼食をとった後にテントを撤収し、ツルツルに凍った登山道を下ってお昼過ぎには美濃戸Pに到着した。

北西稜は登り応えがあって面白く、「冬のアルパインクライミングは本当に楽しい!」と思いました。とても面白かったので是非また来てみたいと思いますが、その時には自分でリード出来るように頑張りたいと思います。

それにしても今週末は暖かすぎ。来週からまた冷え込むということなので、天気予報どおり寒くなってまた雪が降ってくれるといいのですが・・・。今シーズン、あと2回くらいはアイスクライミングにも行きたいので、例年のような寒さに戻ってくれることを祈ります。


以上