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剣岳 源次郎尾根 


メンバー: 浅野清三 浅野直子 西田貴裕紀
期間: 08年5月2〜5日

 

      5月2日               5月3日        

     着      発           着      発

       名古屋 21:00          立山駅  6:00 

 25:00 立山P          8:07  室堂   8:25

                   11:30  剣沢BC 12:00

       5月4日         14:30  (下見)     

    着       発   

       剣沢BC 4:00          5月5日

  4:40 取り付き 4:50        着       発

  6:37  1峰  6:50          剣沢BC 4:35

  7:30  2峰  7:45     7:15  室堂  7:45

  8:53  山頂  9:00     8:00  立山P  

 10:30 剣沢出合         18:00  名古屋  

 12:00 剣沢BC

 

 春合宿に参加したい。そしてアルパインクライミングをまなびたいと清三さん、直子さんに話しましたところ、赤岳主稜(3度目にしてようやく登れました。「登れるまで何度でもチャレンジしましょう。」と言ってくだっさていました。)、アイスクライミング講習会、南山アイトレ、御在所一壁、前尾根と私のトレーニングに付き合っていただきました。そのお2人と源次郎尾根をのぼり終えた今、とても気持ちが充実し満たされています。

【5月3日】

 晴天で気温も高く、室堂のたくさんの登山者やスキーヤーと同じ様にこれから始まる

休日にうきうきして、心も体もふわふわ落ち着きません。写真を撮り、帽子を前にかぶったり後ろにかぶったり、袖をまくったりおろしたり。清三さん、直子さんも同じ気持ちなのではないでしょうか。登山準備の、お2人の笑顔と体がはずんでいる様に見えます。

 剣沢にテント設営後、日ざしは強く、気温は上がり、ぐさぐさの雪は膝よりも深くもぐるようになり、下見のために下る剣沢で何度もバランスを崩してお尻をつきます。何度もお尻をつきつき、気温もぐんぐん上がったため帽子とティシャツがびっしょり濡れて、風もない谷の中で汗がねたねたと気持ち悪いくらいでした。

 ルンゼの雪中をつめて源次郎尾根に取り付くことを決めてから、テントに帰る登り返し、

ねこぜの背中に日ざしがじりじりと焼きつけます。だんだんとねっとりとした汗が体からしみ出してきて、テント場で荷を下ろし軽くしたはずのザックは重く、首がながく前へ、肩が前へ、かめの様にあるいています。

 そこで、どうにか涼しくならないものかと脱いだ帽子のかわりに雪を頭に乗せてみました所、雪がおちない様に歩くため、姿勢がよくなり、体温も下がって快適です。

 「清三さん、直子さんにも頭に雪をのせてあるく快適、おしえたいな。でも坊主頭じゃないとむりかな。大人のふたりには似あわないしな。」

 そんなことをかんがえました。

【5月4日】

 針のようにほそい月の夜なので暗く、ラテをつけて歩きます。もなかの雪が壊れて足をとられリズムが狂うのをのぞけば、雪は凍ってかたく、平らに整地された街をあるくのと同じようにずんずん歩けます。カラビナのカッチャッカッチャ、サックッサックの靴、三人の音がゆかいです。

 明るくなって源次郎尾根をどんどん高度をあげます。傾斜はつよくなり、ひざが斜面につかえるようになったころ、てらてらに凍った雪になります。以前はこわがっていた斜面です。アイスクライミングを習ったいまはへいきです。朝早くに出発しましたので、1組の先行をまつだけで懸垂下降点をこえてずんずん高度をあげて、さあ、頂上です。

 清三さんと直子さんがわたしに手を差し出します。

「ありがとう。」

といいながら。

 握手なんです。わたしも手を同じように出し握手するとほこらしくて、そしてはずかしく、くすぐったいような、でも、うれしくて笑顔があふれてきました。その握手をしましたら、なぜだかきゅうに明るくなり、視界がひらけ、疲れたからだが軽くなりました。日本海と故郷の能登半島が見えます。

 清三さん、直子さんだけなのでしょうか。他のみなさんは同じようにしているのでしょうか。

 素敵な握手です。  

【5月5日】

 どしゃぶりの雨の中、車からおりてつくしんぼを摘みます。

 直子さんが

 「ここ。」

って車をとめた所はにょきにょきはえたつくしの畑です。おいしそうなつくしを求めてしゃがみ進んで、気がつくと車が遠い。直子さんがとびきりの笑顔で両手につくしを持っています。清三さんは、つくしは好きじゃないそうです。そして三人ずぶぬれです。

 これをつまみにお酒をのむと最高なんだそうです。