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大同心雲稜―阿弥陀北稜―赤岳主稜

20060128,29
西村、市川(記)

(28日)
美濃戸口6:40
―9:10赤岳鉱泉10:00
―11:00大同心取り付き12:30
―17:20横断バンド懸垂点
―18:00南稜取り付き付近
―18:40赤岳鉱泉

* 名古屋を3時出、5時半ごろ着いたため、30分うとうとする。
上天気のもと、美濃戸口を歩き出し、美濃戸で1回休憩、その後赤岳鉱泉へ。
赤岳鉱泉では、時折強い風が吹き、髪の毛に着いた汗が完全に凍り付いた。
鉱泉土間のストーブでしばし暖まる。鉱泉よりちょっと上の
樹林帯にテントその他をデポ、トレースのある大同心稜をたどる。
1時間弱で調子よく大同心取り付きに到着。風は強いが、快晴の日差しが暖かい。
少し平坦になったところで、ハーネスとガチャを装着、
「大同心稜から左へ50メートル」というトポに従い、
裏同心ルンゼ方面に降りていくが、取り付きが見つからない。
ペツルがはまっているときいたんだけどなあと、
何度が行ったり来たりを繰り返し、かなり下の方で古いハーケンを
1本発見。でも西村君は「そこじゃないですよ」と、上の方を探しに行く。
そのうち、「あった」という声。そこまで登ると、なーんだ、
大同心稜からすぐじゃないか。「稜線から見える」
と書いてくれれば間違えないものを。トポを当てにしすぎた失敗で、
1時間半ほどロスした。西村トップで登り出す。

*(1ピッチ目、西村)
がばがばのピンチホールドの連続から、
わずかなハング。ハングもピンだらけで、難しくない。
ハングの上はやや傾斜の落ちたフェース。
30メートルほどでペツルの打たれた支点まで。
(2ピッチ目、市川)
スラブを1ポイントをアブミで登り、
あとはフリー。右のかぶった凹角に残置シュリンゲがあり、
そっちに登っていくが、ピンがない。凹角奥の不安定な
クラックにフレンズを2つ突っ込み、カチの持ち替えで左にトラバース。
フッと右を見ると、さっきテンションを掛けていたフレンズが
落ちているじゃないか・・・確実な支点は足のずっと下だ。
もう後戻りはできない。息を止めて、必死に数手登ると、
硬そうなピンが出てきてクリップ。安心したところでよく見ると、
左下の方にペツルが打ってあった。凹角にはいる前に、
左にトラバースした方がよさそうだ。
(3ピッチ目、西村)
傾斜はやや落ちて、ずっとフリーのピッチ。途中、スラブに足を乗せて、
レイバック気味に上のホールドをとるムーブが嫌らしい。
すぐ上に細いクラックがあるので、ロックス小を持って
行った方がいいかも。
(4ピッチ目、市川)
難しくないが、ベルグラが張っている岩が多い。
雪の下も氷化している部分もあり、
バイルを腰に差していった方がいい。バイルをザックにしまっていたため、
「ベルグラマントル返し」でこなした。安定した横断バンドまで。
この時点ですでに5時過ぎ。夕日が赤く燃えている。
(5ピッチ目、西村)
横断バンドをトラバース。大きく出っ張った岩があり、
ダッコちゃんで進む。10メートルでアンカーあり。
すでに日は沈んだ。あと10分で真っ暗だろう。残念だが、
ドームは割愛して、ヘッデンを付けて懸垂に移る。
2ピッチで大同心稜の雪面に到着。暗い雪稜を慎重に降りていく。
予定では、北西稜取り付き付近まで移動するつもりだったが、もう遅いため、
赤岳鉱泉泊とする。

(29日)
赤岳鉱泉7:10
―8:10阿弥陀北稜取り付き9:50阿弥陀頂上10:00
―11:00赤岳主稜取り付き11:20
―13:50赤岳頂上
―14:40行者小屋15:00
―16:20美濃戸
―16:40美濃戸口
* 朝、テントをたたみ、行者小屋周辺にいらない荷物をデポ。
文三郎道と別れて、岳沢方面に進む。途中、赤テープがあり、
北稜へのトレースが別れていた。わずかな登りで稜線上。
シャリバテ気味でふーふー言いながら西村君についていく。途中、
一般道と間違えた中高年登山者が2人いた。
雪稜と岩を登るのに十分な装備ではなく、西村君が
「戻った方がいいですよ」とアドバイスをする。間もなく、第一岩壁。

(1ピッチ目、市川)
3メートルも登れば終わってしまうような小さな岩。
ホールドもピンも豊富で、ロープも必要なさそうだが、
上は別パーティーが数珠繋ぎのため、ゆっくりアンザイレンの準備をして、
できるだけ岩伝いを行く。雪稜に出たところで、
50メートルいっぱいになってしまったため、ビレーを解除してもらい、
5メートルほどコンテで進む。
(2ピッチ目、西村)
さらに小さな岩。頂上からの雪面に出たところで、セカンドを肩がらみ確保。
あっと言う間に終わるルートだった。新雪がたくさん降った後に
ラッセルしていけば、ちょっとは面白いかも。
* 頂上からは富士山がきれいだった。中岳を越えて、
文三郎道と合流。この辺りかなり風が強い。風の通り道となっているようだ。
文三郎道から斜面を100メートルほどトラバースして、
ペツルの打たれた主稜ビレー点へ。
(1ピッチ目、市川)
せっかく持ってきたので、目の前のチョックストーン左の
クラックにカムをかませて、登り始める。すぐに雪面の登りとなり、
稜線伝いに右へ左へ。ロープがやたらと重い。
(2ピッチ目、西村)
目の前のホールドの豊富な垂壁を左側から越え、あとは雪稜をだらだら登る。
ここから数ピッチ雪稜。コンテで登ったり、スタカットにしたり
・・・意識がもうろうとしていて、よく覚えてない。
(上部1ピッチ目、西村)
岩と雪のガリーを登り、主稜上へ。ピンは少ないが、必要性も薄い。
(2ピッチ目、市川)
緩い岩の斜面を真っ直ぐ登る。少々たってきたところで、
岩角ビレー。あー眠い。(3ピッチ目、西村)もう稜線は近い。
だらだら登り、もう止めましょうということで、ロープをはずす。
ちょっと歩いたら、頂上山荘直下に出た。頂上を経由して行者小屋。
デポした荷物を持って美濃戸へ。黙々と歩いていたら、
南沢大滝との出合いで、浅野さんたち4人パーティーとばったり出合う。
美濃戸から美濃戸口まで、車に乗せてもらい、にんまり。
今回はドームを割愛してしまったので、次回は最後までキチッと登りたい。


以上