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甲斐駒赤石沢奥壁中央稜・Aフランケ赤蜘蛛ルート

2005年7月18、19日
西村、市川(記)

Aフランケと赤石沢奥壁の継続を目指して入山したが、黒戸尾根の登りで
ヘロヘロとなり、継続は断念。8合目にビバーク用具を置いて、初日に
奥壁中央稜(途中敗退)、2日目にAフランケを登り下山した。2日とも晴れ。
この2人で行くときはあまり雨にたたられたことがない。

<18日>
未明に名古屋発、5時半に竹宇駒ケ岳神社着。連休なのに、
駐車場は比較的空いている。6時20分に歩き始めるが、すぐに汗だく。
変化のない樹林帯を数時間、刃渡りを過ぎるとハシゴが頻繁に出てくるが、
5合目小屋跡になかなか着かない。「気づかずに通り過ぎちゃったんじゃないの」
と思ったころ、登山道が下り坂になり、5合目小屋跡に。小屋跡の前からは遥かに
8合目付近と頂上が見え、あまりの遠さにがっくりくる。ハシゴが続く登りを経て、
7合目小屋で水を各自4リットルパッキング。ついでに缶ビールを買ったら、
小屋の親父がカロリー補給ゼリーを2つくれた。ありがたや。
12時20分に8合目岩小屋着。だがすでに住人がいるらしく、荷物が散乱していた。
予定ではそのままAフランケ取り付きまで下り、赤蜘蛛大テラスまで登る予定だが、
足が棒なこともあり、赤石沢奥壁中央稜に行くことにする。八丈バンドを下り気味に
トラバース。アプローチはやや悪い草つきもあるが、ここで滑ったら何百メートルも
落ちるので、慎重に下る。約30分で、大木のはえた中央稜取り付きへ。

 (1ピッチ目)市川リード。出だしは立っており、たてホールド使って登る。
バランスが悪い。草つきになったところで立木ビレー。

 (2ピッチ目)西村リード。出だしはスラブを右から登る。
10メートルほど登ると、アプローチのような踏み跡になってしまい、
どこがルートか分からなくなる。何度か行ったり来たりを繰り返し、
50メートルいっぱいまでのばす。立木ビレー。

 (3ピッチ目)市川リード。上部にクラックが見える方が4ピッチ目だろうと判断し、
風化してボロボロの壁を行く。だが壁は次第に垂直に立ってきて、ピンは一本もない。
唯一はめたキャメロットは足のずっと下だ。悲鳴を上げながら、クライムダウン。
ビレー点まで戻りルートを探すが、草は深く、ピンもない。いったいどこがルートなんだ。
右側にトラバース気味に登るが、クラックらしきものは見えない。しょうがないので、
悪い草つきを横断し、立木ビレー。すでに17時、ここで戦意消失。3回の懸垂で
取り付きに戻る。8合目までの帰り道、八丈バンドから振り返ると、4ピッチ目の
クラックがはっきり見えた。3ピッチ目の悪い草つきの真上に見えていたルンゼを
登ればよかったことが分かる。残念。8合目岩小屋につくと、2人の先住者が。
別パーティー2人もいるといい、岩小屋に入るのは断念した。縦走路沿いの
広場にツエルトをはる。夜、風が強くふくものの、快適だった。

<19日>
2時半起き。4時発。ラテを付けて、急な踏み跡を下る。
何度か迷ったものの、1時間強でAフランケ取り付きにでる。ちなみに
今回通ったのは、Aフランケの頭の方面ではなく、八丈沢側の踏み後。
Aフランケの頭側に比べて、巨岩の上り下りがなく、比較的いい踏み跡だった。
取り付きでゆっくり準備し、6時20分スタート。

(赤蜘蛛1ピッチ目)西村リード。2本目のピンが遠いので、落ちていた白樺の枝を
チョンボ棒にしてプリクリップ。チョンボ棒でアブミもかけ、一気に登る。単純なA1でテラスへ。

(2ピッチ目)市川リード。下部のハイライト、大ジェードルだ。傾斜は80度くらいか、
コーナーのクラックにジャミングがよく決まる。50メートルいっぱいの小レッジ。
左のリスにルートが移るところで、ピン1本、カム3つでビレー点をつくる。

(3ピッチ目)西村リード。リスを直上するA1。ピンは豊富。

(4ピッチ目)市川リード。ハングを越えるピッチ。最初の庇を左に越え、スラブを左上。
上部の100度くらいのハングを登る。ボルトはさびて古いが、支点の距離は
遠くないので怖くない。ハングを越え、4級ぐらいのフェースを登ると大テラスだ。

(5ピッチ目)西村リード。コーナーのクラック沿いにハングした凹角を登るピッチ。
キャメロットは2番までの小さいやつしか持ってこなかったので、支点が取れず
苦労している。ここは3番が合った方がいいかも。垂壁下のビレーまで。

(6ピッチ目)市川リード。最初は単純はアブミの掛け替え。途中で残置が
抜かれていることろが数メートルずつ2カ所あり、小サイズのエイリアンと
キャメロット、フレンズのエイドで進む。途中、カムが足りなくなる可能性を考え、
残置されているカムも支点に使う。45メートルでリングボルト3つのビレーポイント
につき、アブミビレー。このピッチのリードに一時間ぐらいかかてしまう。

(7ピッチ目)西村リード。恐竜カンテを越えるピッチ。リングボルトは比較的
しっかりしているが全体に遠い。アブミの最上段に乗らないと次のボルトに届かないが、
高度感がすごく、ちょっと怖い。途中、枯れ木やアルミサッシの切れ端をつっこんだ
だけの支点をつかんで登る。リードでは怖いだろう。40メートルで傾斜は落ち、
ビレーポイントへ。

(8ピッチ目)市川リード。4級ぐらいの簡単なフェースと木登り。50メートルいっぱい
までのばし、立木ビレー。ここで終了とし、ロープをたたむ。
そこから100メートルほど傾斜のある樹林帯を登ると、Aフランケの頭の
岩小屋に出た。岩小屋は広く、快適そうだ。小休止の後、またまたヘロヘロに
なりながら8合目まで登り返す。14時半時8合目着。ツエルトをたたみ
14時40分発、竹宇駒ケ岳神社に18時半着。売店のおばさんに手作りの
シソジュースをごちそうになる。北杜市福祉会館で温泉に入り、諏訪で
エネルギー補給。深夜、無事帰名した。


以上