入門を希望される皆様へ
様々な悩みを抱える時代になってしまいました。
山積する問題に判断を下さねばならない局面で、皆様の基準軸は何ですか?
では、社会の共有意識である「常識」とあなたの基準軸は同類ですか?
今の社会は、子どもをまともに育ててくれるでしょうか?
親として、我が子を立派に育て上げる見通しをお持ちでしょうか?
日本には伝統文化を稽古で継承してきた歴史があります。
文化の継承は、師から弟子への心と技両面の置き換えによってなされてきました。
技が達すれば、人格に冴えや勢いなどの特徴が帯びます。
茶の心、書の心、禅の心、作法の心、武の心と呼ばれて尊ばれるものは、達人が伝え 続けた「個性」ともとれます。
「個性」は歴史のふるいにかけられ、「心の型」となったものと考えられます。 稽古の文化が「心の型」になった経緯をこう理解しています。
「心の型」は心の基準軸とも言えます。
落ち着き、潔い覚悟、求道の健気さ、真面目、勤勉、調和、礼節、基本尊重、守破離 など。
つまり、「心の型」の伝承も稽古なのです。 稽古は心を伝承させてきた訳です。
社会がおかしくなっている、このまま放っておいていいのか、などと叫ばれはじめたのはいつ頃からだったでしょうか。
問題究明の議論はするのですが、明確な回答は探せていません。 社会を担っている大人たちの未成熟さ、経済的な豊かさによる気のゆるみが原因だという声もあります。
しかし、社会の主な層を批判し、誰もがわかる現象の変貌をつつくだけでは解決の糸 口はみえて来ないのです。
心が育ちにくい社会になったのは事実だと思います。 マニュアルが大概をカバーしてしまったからです。
深く悩み苦しむ前に、提案され癒してくれる「商品」が、視覚で選択できます。
「便利」と「楽」は、「心づくり」という分野を堂々と浸食しています。
でも誰も文句を言えません。 こういう私も「ブログ」を利用しているわけで、「便利」の恩恵を受けています。
「他人や社会を批判する暇があるのなら、自分の仕事をしろ!」というのが尊敬する私の師匠の教えです。
そして苦悩の日々が続きました。
そして行き着いたのが「稽古教育」の構築でした。
「心の型」の伝承が稽古の本質なのだから、具体化したら「心づくり」の方法論が生 まれる筈だと思いました。
師に心を映すという言葉を吟味していたとき、これって置き換えだと気づいたのです。
「置き換えてみると気づきがあり、その気づきを認識して課題を設定し熟練を求める。」
曖昧に感じてはいただけの稽古の概念を、具体的に解釈できた瞬間でした。
「心づくり」の見通しが立った気がしてきました。
そして、稽古の教育効果の研究と教育的稽古の実践を推進するために、2009年3月7日、稽古教育研究会は設立されました。
以前は、極真空手道連盟武南支部として活動してきましたが、会の設立と同時に独自の五大流儀を掲げる新流派、武南カラテを立ち上げました。
稽古教育のスタートを、心から歓迎します。

