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 ●Raymond Lefevre(レイモン・ルフェーヴル)

■レイモン・ルフェーヴル
Raymond Lefevre

フランス・イージーリスニング界の第一人者のひとりです。
ピアノ奏者、フルート奏者、作曲家、編曲家としての音楽活動と共に、自らレイモン・ルフェーヴル・グランド・オーケストラ を率いて「シバの女王」、「哀しみの終わりに」等の数々のヒット曲をこの世に送り出しました。
日本では特に、1970年代〜90年代を中心にポール・モーリア、フランク・プゥルセル、カラベリと共に フランスの4大グランド・オーケストラとして高い人気を得ました。


【経歴】

レイモン・ルフェーヴルの経歴については、アルバムの解説書などに繰り返し書かれていますが、 ご存知でない方の為に簡単に触れておきましょう。
レイモン・ルフェーヴルは、1929年11月20日、フランス北部の町カレーに生まれました。 6歳の頃からピアノを習い始め、17歳でパリ・コンセルバトワール(パリ音楽院)に入学し、フルート科を専攻しました。 フルートの神様と言われたマルセル・モイーズ氏の下で学び、クラシックの音楽奏者を目指しますが、 学費を稼ぐためにナイトクラブでピアニストとして働いたことがきっかけでジャズなどのポピュラー音楽に関心が移ります。 パリ音楽院を主席で卒業した後、1950年にはユベール・ロスタン楽団にピアニストとして参加し、 プロのミュージシャンとしての第一歩を踏み出します。翌1951年にはベルナール・イルダ楽団に参加するなど、 ポピュラーやジャズなど幅広い分野の音楽を身に付けます。 そして、1956年9月にレイモン・ルフェーヴル・グランド・オーケストラを結成し、女性歌手ダリダのデビュー曲 「バンビーノ」の編曲・伴奏を担当し、そのヒットによりルフェーヴルの名が広く知られるようになりました。 また、「ミュジコラマ」、「パルマレス・デ・シャンソン」、「カデ・ルーセル」等のフランスのラジオやテレビの 音楽番組に多数出演し、多くの歌手の伴奏を務めたことで、イヴ・モンタン以外彼の伴奏で歌ったことがない歌手はいないと 言われるほどフランスで最も有名な指揮者となりました。 また、映画音楽家としてもフランスのコメディ俳優ルイ・ド・フュネス主演作品(映画「大混戦」シリーズ等)を中心に 数多くの作品を作曲しています。そうした音楽活動と共に、シャンソンやフレンチ・ポップスのヒット曲から クラシック曲までに独自のアレンジを施し、自身のグランド・オーケストラで演奏したレコードを数多く発表しました。 アメリカでは「雨の降る日」(1958年)、「バラ色の心」(1968年)がヒット、日本では「シバの女王」(1969年)が大ヒットし、 イージーリスニング界の第一人者としての地位を確立しました。
華麗で重厚≠ニ表現されるレイモン・ルフェーヴルのサウンドは日本で特に人気が高く、「シバの女王」の他にも 「哀しみの終わりに」やポップ・クラシカル曲の「愛よ永遠に」等のヒット曲を送り出しています。 レイモン・ルフェーヴル自身は大変な親日家であり、その紳士で温厚な人柄に惹かれるファンも多いようです。 また、コンサートの活動としては1972年の初来日公演以降、これまでに15回の来日公演(2009年現在)を行っていますが、 高齢のため2000年の来日公演からは、後継者である次男のジャン・ミッシェル・ルフェーヴルに指揮を任せています。

残念ながら、2008年6月27日、レイモン・ルフェーヴルは78歳でその栄光の生涯に幕を下ろしましたが、 彼が残した約700曲以上の名曲、名演奏の数々は、これからも決してその輝きを失うことはないでしょう。


【ルフェーヴル・サウンドの魅力】

レイモン・ルフェーヴルの魅力について、少し触れておきましょう。

イージーリスニングの世界はスタンダードやポップスのカヴァー演奏という場合が多いのですが、 原曲に歌詞のある曲の場合、それを単にオーケストラ演奏に置き換えるだけではいわゆる「カラオケ」になってしまいます。 しかし、イージーリスニングは決して「カラオケ」ではありませんので、カラオケ的なものではなくインストゥルメンタルとして 如何に魅力あるものにできるかが重要になります。即ち、オーケストラによる演奏だけで、原曲の詞の世界を如何に表現するか、 原曲の持つメロディの美しさを如何に引き出すか、という点がアーティストの力量に掛かってくるわけです。

小生は音楽に関して全くの素人の為、巧く表現することができませんが、ルフェーヴル・サウンドの魅力を一言で表現しますと 卓越したアレンジセンス≠ニいうことになります。 もう少し具体的に箇条書きで記しますと以下のようになります。

 ◇どのアーティストよりも情感の込められたアレンジ
 ◇美しくよく歌うストリングスと情感豊かなオーボエやフルートとの調和
 ◇抜群のセンスのブラスセクションとリズムセクション
 ◇多彩な楽器を駆使した色彩豊かなオーケストレーション
 ◇クラシック畑出身者ならではの音楽手法を駆使したオーケストレーション
 ◇同じメロディの繰り返しの曲を徐々にダイナミックに盛り上げていくオーケストレーション
 ◇主旋律と副旋律を受け持つ楽器が入れ替わる際のアレンジの巧みさ
 ◇特にポップ・クラシカル作品に見られる聴きどころだけを繋ぎ合わせるアレンジの巧みさ

ほんの少しでも分かっていただけましたでしょうか???下手な表現でごめんなさい。
兎に角、レイモン・ルフェーヴルのアレンジ、演奏は凄いんです!!!

Raymond Lefevre grand orchestra
〜Raymond Lefevre grand orchestra〜

【代表曲】
■シバの女王

レイモン・ルフェーヴルの最大のヒット曲。1967年にミッシェル・ローランが発表した作品ですが、 1969年にレイモン・ルフェーヴルのこの演奏が日本で大ヒットしました。 オリコン登場回数がのべ120週というのは洋楽部門では1位の記録です。 ポール・モーリアの「恋はみずいろ」と並ぶポピュラー音楽史に残る名演奏であり、 レイモン・ルフェーヴルを語る上で絶対に外すことのできない作品です。

■哀愁のアダージョ

スペインの作曲家ミカエル・ヴァケスが作った「アダージョ・カルディナル」をポピュラー化したものです。 レイモン・ルフェーヴルらしいクラシカルなアンサンブルを聴くことができます。

■ふたりの天使

1970年にダニエル・リカーリのヴォカリーズによるサン・プルーの演奏でヒットしたものが原曲です。 レイモン・ルフェーヴルの演奏は、重厚なオルガンのイントロで始まり、ソプラノサックスと厚いストリングスで メロディを華麗に歌い上げています。私はこの演奏を聴いたことがきっかけでルフェーヴル・ファンになりました。

■嘆きのサンフォニー

1972年にクリスチャン・デラグランジュが歌ったものが原曲です。流麗なストリングスと力強いブラスのきらめきが 魅力的なアレンジで、レイモン・ルフェーヴルの人気曲の一つです。作曲はパトリシア・カルリ。

■哀しみの終わりに

1974年のミッシェル・デルペッシュのヒット曲ですが、日本ではレイモン・ルフェーヴルのこの美しい演奏でヒットし、 「シバの女王」と並ぶ代表曲となりました。後に日本のグループ、サーカスが「去りゆく夏」のタイトルでカヴァーしています。 作曲はポール・モーリアのヒット曲「オリーブの首飾り」と同じクロード・モルガンです。

■愛遙かに

カンツォーネの女王ミルバが歌い、1973年のサン・レモ音楽祭で3位に入賞した曲です。 この年のサン・レモ音楽祭には、レイモン・ルフェーヴルが招待されてオーケストラの指揮を執りました。 ルフェーヴルの数多い録音の中でも出色の美しさといえる演奏で、フルート、ピアノ、ストリングスが美しく絡み合います。

■想い出のラスト・キッス

1976年のユーロビジョン・ソング・コンテストの優勝曲であり、イギリスのグループ、ブラザーフッド・オブ・マンのヒット曲ですが、 レイモン・ルフェーヴルの演奏がNHK-FM「日曜喫茶室」のテーマ曲として使われたため日本でも広く知られています。 明るく弾んだ楽しい演奏が魅力です。

■愛よ永遠に

モーツァルトの交響曲第40番第1楽章を基にしたポップ・クラシカル・ナンバー。ヨーロッパではワルド・デ・ロスリオスの演奏で ヒットしましたが、日本ではレイモン・ルフェーヴルのこの演奏が最もよく知られています。

■四季〜冬

ヴィヴァルディの作品としてお馴染みの曲ですが、こうした卓越したアレンジができるのはレイモン・ルフェーヴル 以外にはいないでしょう。ルフェーヴルお得意のポップ・クラシカル・ナンバーです。

■カデ・ルーセル

レイモン・ルフェーヴルが出演したフランスのテレビ音楽番組のテーマ曲としてルフェーヴル自身が作曲したものですが、 日本ではコンサートのオープニング曲としてお馴染みです。

■スノー・カーニヴァル

レイモン・ルフェーヴルが日本の北海道をテーマにして作曲した「北海道シンフォニー」の第3楽章。 フジテレビ「プロ野球ニュース」の今日のホームランのコーナーで使われました。

■夜間飛行

FM東京(現:東京FM)系の長寿番組「ジェットストリーム」の後テーマ曲としてレイモン・ルフェーヴルが作曲しました。 1980〜1985年まで番組で実際に使われました。


       

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